注文とは何をあきらめるかを選ぶこと
どの注文の種類も、二つのものの間でバランスを取っています。望む価格で買うことと、望むときに確実に約定することです。両方を同時に完全に保証する注文はありません。価格にこだわれば約定しないことがあり、約定にこだわれば価格がずれることがあります。注文画面に名前がいくつもあるのは、このバランスの取り方が少しずつ違う選択肢が並んでいるということです。どれを選ぶかは、いま自分にとって価格と約定のどちらが大事かで決まります。
注文画面に見慣れない名前がいくつも並んでいます。注文の種類ごとに何を保証し、何をあきらめるのかを整理しました。
どの注文の種類も、二つのものの間でバランスを取っています。望む価格で買うことと、望むときに確実に約定することです。両方を同時に完全に保証する注文はありません。価格にこだわれば約定しないことがあり、約定にこだわれば価格がずれることがあります。注文画面に名前がいくつもあるのは、このバランスの取り方が少しずつ違う選択肢が並んでいるということです。どれを選ぶかは、いま自分にとって価格と約定のどちらが大事かで決まります。
買いたい価格を自分で決めて出す、最も基本的な注文です。買いならその価格以下でだけ、売りならその価格以上でだけ約定します。価格は守られますが、相場がその価格まで来なければ約定せずに残ります。一部だけ約定して残りが残ることもよくあります。約定しなかった注文は期限が来れば消えますが、期限を長く設定していると出しっぱなしになり、忘れていた間に約定することもあります。
価格を決めず、いま出ている相手方の注文にすぐ約定させる注文です。急いで売買したいときに使いますが、価格は保証されません。注文数量が最も良い気配の数量より多いと次の気配へと進んで約定し、平均価格が不利になります。売買の少ない銘柄や、寄り付き直後のように板が薄い時間帯には、予想以上に大きくずれることがあります。
多くの市場では、取引開始前と終了間際に注文を集めて一つの価格で約定させる板寄せがあります。不成注文は、場中は指値として働き、引けまでに約定しなければ引けの板寄せで成行に変わって約定する注文です。場中は狙った価格を待ちつつ、その日のうちには必ず取引を終えたいときに使われます。ただし最後は価格を決めずに約定するので、引けの価格が不利でもそのまま受け入れることになります。板寄せの時間や細かい規則は、取引所と証券会社の公式案内で確認してください。
韓国など一部の市場には、価格を自分で入力せず、注文を出した瞬間の気配から価格が自動で決まる指値注文があります。名前が似ていて混同されやすいですが、基準になる側が違います。
注文に即時約定の条件を付けられる場合もあります。IOCは注文を出した瞬間に約定できる数量だけを約定させ、残りはすぐ取り消します。FOKは注文した数量のすべてをすぐ約定できるときだけ約定し、一株でも足りなければ全体を取り消します。出しておいた注文が残って、望まないときに約定するのを防ぎたいときに使われます。決めた価格に達すると発注される逆指値もよく使われますが、これも達した瞬間の約定価格までは保証しません。
注文ミスはたいてい、急いでいるときや画面に慣れていないときに起こります。外国株の画面のように市場ごとに構成が違うと、ミスはさらに増えます。
注文の種類を選ぶ前に、いま何が大事かを先に決めると選択が簡単になります。価格が大事なら指値系、その日のうちに必ず約定させたいなら条件付きの注文、即時性が最も大事なら成行系が候補になります。証券会社ごとに使える注文の種類や名前、外国市場の取引時間の規則が違うので、初めて使う注文は少ない数量で動きを確かめておくと安心です。この記事は注文の仕組みを説明するもので、売買を勧めるものではなく、投資助言ではありません。
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